夜間の急病やケガなどは、どのように対応するべきか悩むケースも多いです。患者側は、医療機関に行くべきか判断できず、もしものことを考えてとりあえず救急車を呼ぶケースもあります。
オンコール対応は医師や看護師など医療従事者にとって負担が大きい業務の1つ。医療従事者にとって少しでも負担軽減につながるよう、患者の目に留まるよう普段から各自治体窓口を周知する方法を検討してみましょう。
休日や夜間に、保護者が子どもの症状や対処方法、病院を受診するべきか悩んだ際、電話で小児科医や看護師などの医療従事者に電話相談することができます。全国47都道府県で実施されており、全国どこからでも「#8000」に電話をかけることで利用できます。
居住地域の都道府県窓口に自動転送され、小児科医や看護師から、症状に応じた対処法や受診する病院といったアドバイスを受けられます。
通話料は利用者負担となりますが、相談料はかかりません。
急な病気やケガをした場合、救急車を呼ぶべきか、今すぐに受診したほうがよいかなど、判断に迷った際に専門家からアドバイスを受けられる電話相談窓口です。こちらも相談料は無料ですが、通話料は利用者負担です。
医師や看護師のほかに、トレーニングを受けた相談員が電話口で応対します。症状を伝えると「緊急性のある症状なのか」「すぐに病院を受診するべきか」を判断してもらうことができます。相談内容から、緊急性が高いと判断されると、スピーディーに救急出動につないでもらえます。緊急性が高くないと判断された際には、受診可能な医療機関や受診するタイミングをアドバイスしてもらえます。
実施エリアは限定されており、東京都の場合は、全日24時間受付を行っています。
Webサイトまたは、アプリで体調についての20問ほどの質問に回答することで、適切な医療へのかかり方を現役医師からサポートしてもらえるWeb医療情報提供サービスです。無料で利用でき、会員登録しなくても利用することができます。
考えられる病名と、適切な診療科、近隣の医療機関を調べられます。1,100以上の病名に対応し、全国の医療機関を掲載しているのが特徴です。受診前提に、地域の医療機関や、#7119などの救急車対応、厚生労働省といった公的な電話相談窓口へ受診行動をとれるよう支援しています。
スマートフォンから小児科医に相談ができる遠隔健康医療相談サービスです。株式会社Kids Publicが提供するサービスで、具体的なサービス内容は、以下の通りです。
相談内容は、子どもの健康はもちろん、保護者の心身の悩み、子育ての悩みなど幅広く受け付けています。同サービスは、何らかのサービスにセットとなっていたり、福利厚生や自治体施策として導入されていたりします。
対象者は、「合言葉」を入力することによって無料で利用可能。利用を希望する場合、所属先の企業や自治体に確認するほか、加入しやすいサービスを見つけるのがおすすめです。
小児科オンラインは、子育て関連の悩みや不安を抱える保護者や子どもたちを守るために立ち上げられた遠隔健康医療相談サービスです。外出が大変な際にも利用可能で、専用フォームから子育てに関する悩みなどを相談すると、24時間以内に専門家から回答をもらえます。夜間にも気軽に相談できる点も魅力です。
各自治体窓口、外部サービスを周知することは、患者さんにとっても対応を相談できとても大きなメリットがあります。そうした窓口やサービスについて病院やクリニックで情報発信・提供していくことが、結果としてオンコールなどの緊急対応の負担軽減にもつながっていくはずです。
ほかにも下記ページではオンコール業務の負担軽減のための対策を紹介していますので、参考にしてください。