医師や看護師といった24時間365日人命を守る仕事は、常に責任が付きまといます。
なかでもオンコールは勤務時間外に発生することがあり、心身への影響が多大であることが考えられます。
オンコールさえなければ、仕事が多少は楽になると考えている医師や看護師は多いもの。
医師や看護師に長く働いてもらうためにはオンコール代行サービスが役立つでしょう。
休日夜間のオンコールを代行するサービスは様々あり、在宅医療に特化しているサービスや介護施設に特化しているサービスもあります。利用シーンに合わせてサービスを選ぶことが重要です。
オンコール代行サービスを導入すると、求人票に「夜間コール対応なし」とアピールすることができ、求職者に敬遠されることが少なくなります。オンコールの負担がなければ、応募数が増加したり、面接希望者が増えたりといったことが実際にあります。
夜間のオンコール待機は、自宅にいたとしてもゆっくり休むことができず、実際に呼び出されれば駆けつけなければなりません。夜勤とは違いオンコール担当は日中の勤務を終えてから行うため、コール対応をすれば睡眠時間が削られることになります。オンコール代行サービスの利用により負担を軽減することは、離職防止にもつながります。
オンコール担当中には、携帯電話などを持って待機します。コールがない場合もありますが、いつコールがあるかわからない状態では身体的にも精神的にも負担が大きくなります。
訪問看護師の夜間オンコール業務に対する負担感の調査について「産業衛生学雑誌」で掲載された論文に、実際に約8割のスタッフが夜間オンコールの担当を精神的な負担と感じており、約7割は身体的に負担を感じていることがわかりました。
オンコール代行サービスを導入することで、在職者のオンコール担当がなくなり、大きな負担軽減につなげることができます。
経験の浅い看護師がオンコールを担当する場合、経験不足により夜間オンコールに対して適切な判断ができず、不要な緊急搬送が起こってしまうことがあります。オンコール代行を利用することで、経験豊かな看護師や医師が適切な判断、本当に必要な緊急搬送に専念することができるようになります。結果的に、緊急搬送が減り、各関係者の負担軽減となるでしょう。
医療・福祉の現場で、看護師や医師は常に不足しているものです。しかし、職を求める側として、オンコールの有無は大きな悩ましい条件です。また、職員の入退職により、既に在籍している職員への負担が急に増加することも。オンコールはそれだけプレッシャーがあり、責任を求められるものです。
オンコール代行を利用したクリニックが、オンコール勤務の条件をなくすことで、看護師の採用ができた事例もありました。また、既存の職員からもオンコール制度をなくすことで、働きやすい環境が整い、職員定着率が向上することもあります。
例え夜勤がない医師・看護師であったとしても、オンコール対応があることで、日中の業務に支障が出る場合も予想されます。
オンコール代行を利用すれば、基本的には時間外の出勤は必要ないため、日中の業務に集中して取り組むことができます。
介護施設の場合、利用者の緊急時において、看護師にオンコールをすることが多々あります。この場合、介護職員が「このようなことで電話してもよいのか」と、オンコールに対して、遠慮してしまうことがあります。しかし、オンコール代行サービスであれば、オンコールに対する介護職員の不安解消につながることでしょう。
オンコールはスタッフにとって身体的にも精神的にも大きな負担となっています。求人の際、敬遠されにくくなるというメリットだけではなく、オンコール代行サービスの利用は、在職者の負担を軽減し、通常業務の効率化が図れるようになるでしょう。負担軽減につながれば離職率低下にも一役買います。オンコール代行サービスを提供している会社を比較し、導入を検討してみてください。